このページは弁護士諸橋仁智が執筆しています。
痴漢・盗撮を疑われると、逮捕される可能性が大いにあります!
電車内で痴漢や盗撮を疑われた場合、駅員室へ同行を求められます。
このとき「現場から逃げる」ことは絶対にやめましょう。防犯カメラ社会の現代で、逃げ切ることなんてまずありえません。逃亡の際に人にケガを負わせるなどしてより不利な状況になることがほとんどです。
その場に立ちどまったまま、駅員室への同行を拒否する。名刺などを渡して、「逃げたり隠れたりしない。後日に呼び出されれば捜査に協力する。」ということを伝えて、穏やかにその場を立ち去るようにしてください。
※これが難しいことは理解していますが、絶対に走って逃げてはいけません。
このとき法律事務所に電話をかけて弁護士に現場にきてもらうことも考えられます。
その駅から近い法律事務所を検索して電話をかけてみるというのも一つの方法です。
とにかく落ち着いた対応が必要です。
警察を呼ばれて、逮捕されることになったら、まずは家族に連絡させてもらいましょう。
逮捕手続きの前であれば、あなたが家族に電話をかけることについて警察から止められません。
※逮捕された後はもう自由に電話をかけられなくなります。
家族が必要以上に心配しないよう、落ち着いた声で電話してください。この電話でしっかりとお話しをすることで、この後の家族関係が壊れないことにもつながります。
ご家族に弁護人の手配や差入れ(パンツ、シャツなど)を頼みましょう。
そのために、警察官に「どこの警察署へ連れていかれるか?」を確認してください。
逮捕されることを家族に秘密にすることはまずできません。家族が大事な存在だからこそ、あなたはすぐに連絡をするべきです。
弁護人が面会にきて相談するまで、警察の取調べに対して何も話してはいけません。
ただし、名前や住所や勤務先などは話しをして構いません。身元が確かだとしてその日のうちに帰ってこれることもあります。
スマホのパスコードも教えないようにしてください。スマホ内のデータが重要な証拠となります。
冤罪(やっていない)でもそうではなくとも、黙秘(何も話さない)を貫いてください。
何を聞かれても(パスコード含む)、「弁護人と相談してからお話しします。」とだけ答えてください。
話しをしてしまったとしても、供述調書にサインをしないでください。「弁護人と相談してからにさせてください。」と言ってサインを拒否してください。
取調べにあたる警察官はプロですから、優しい声をかけたり厳しい態度をとったりして、あなたの供述をなんとか引き出そうとするでしょう。「弁護人と相談してからにさせてください」と何度も何度も答えてください。
逮捕から2日間くらいでの釈放を目指します。
「逮捕」で拘束されるのは48時間。逮捕に続く「勾留」の拘束(最大20日間)を阻止することで、2日後には家に帰れるようにします。
このとき、
「黙秘をしていると勾留されてしまう。」と警察官から圧力をかけられている方が多いです。しかし、痴漢・盗撮事件については、必ずしも「黙秘をするなら拘束が長くなる」というわけではありません。
早く出たい一心で、やってもいないことを認める方が多いです。そんなことにならないためにも、早期に弁護人を面会に向かわせてください。
残念ながら、国選弁護人は勾留決定後に選任されますから、48時間での釈放を目指すなら私選弁護人を選任する必要性が高いです。
当事務所は、痴漢・盗撮事件において早期釈放の実績がたくさんあります。
家族や勤務先に関する資料を提出して、裁判所に「逃亡のおそれがない」ことを説明します。
相談をいただいてから、面会→ご家族と面談→検察や裁判所との交渉をスピーディにすすめます。
被害者に謝罪して、相当の慰謝料を支払い示談することもあります。
示談は、あなたの早期釈放へ向けてとてもパワフルな事情となります。
冤罪の場合であっても、(被害者の方に勘違いさせた行動について)謝罪して示談することもあります。
被害者の方との示談は、弁護士にとってもハードな交渉の部類にはいります。
交通事故などの示談と同じように交渉してしまうと、被害者の方を余計に傷つけてしまうかもしれません。
痴漢事件の解決実績が多い法律事務所に依頼することで、被害者の方との示談をスムーズに進めることができるでしょう。
① 事件の翌日に示談して48時間で釈放のケース
逮捕当日に弁護を依頼されればすぐに警察と交渉して被害者の連絡先を教えてもらいます。
ご家族などの支援者に示談金の用意をお願いして、すぐに被害者との交渉をスタートします。
事件の翌日に示談の合意ができて、その日のうちに示談金(現金)を被害者に届けて示談書にサインをいただきます。
すぐに示談書を検察や裁判所に提出することで、勾留を阻止して釈放を実現します。
② 釈放後に示談して不起訴となるケース
逮捕後すぐに弁護の依頼をうけましたが被害者との交渉が難航しそうな場合、示談交渉をしていることを報告書にして検察や裁判所へ提出します。勾留を阻止して釈放させてから、腰をすえて被害者と交渉します。釈放された場合、時間的なゆとりをもって交渉ができます。
3か月から6か月を目処に被害者と示談を成立させて示談書を検察に提出、不起訴処分を目指します。
痴漢・盗撮事件は、他の犯罪に比べても、急いで弁護人を選任すべき類型の犯罪です。
早期釈放を目指す、被害者との示談など、早急な弁護人の活動が必要です。
国選弁護人は勾留決定後に選任されますから、早期の弁護活動のためには、私選弁護人を選任したほうがよいのです。
当事務所は、設立から15年間以上刑事事件に特化した事務所として多数の痴漢・盗撮事件を担当してきた実績があります。
痴漢、盗撮事件のエキスパートとして、たくさんの依頼者さまを防御してきました。
痴漢・盗撮を疑われたら、まずは当事務所にご相談ください。
北千住パブリック法律事務所への相談費用はこちらのページをご覧ください。
https://kp-law.jp/fee/criminalcase.html
関西大学法科大学院修了
2015年弁護士登録
ボクシング
素振りを1本でも多くやったやつが勝つ
クライアントを全力で守ります!行政(捜査機関含む)や大企業などが相手でもお任せください。あらゆる権力からあなたを防御します!刑事・民事共に「熱心弁護」の精神で取り組みます。