刑事事件の大まかな流れ

1 捜査段階

手続きの流れ

 警察に逮捕されると,被疑者は,警察署において最大3日間身体を拘束されます。

 その後,検察官の判断によっては,さらに最大20日間,警察署で身体拘束をされた状態が続きます。

 この20日間の間に,被疑者の取り調べを行ったり,証拠を収集したりして,被疑者を起訴するかどうか(裁判にかけるかどうか)を決定します。
 ※逮捕されずに,身体拘束を受けないまま,起訴されることもあり得ます。

弁護人の活動

 身体拘束されている警察署に駆け付け,依頼人から事情を伺い,取調べ等を受けるにあたっての適切なアドバイスをします。

 また,依頼人が一日でも早く身体拘束から解放されるための活動をします。弁護人自身が収集した証拠に基づいて,依頼人を釈放させるよう裁判所に働きかけを行います。
 さらに,依頼人が起訴されないようにするための活動を行います。被害者と示談を行ったり,捜査機関に起訴すべきでないとする事情を説明したりします。

 捜査段階における弁護活動は,スピードが命です。不当な身体拘束を防ぎ,一日でも早く依頼人を釈放することに全力を尽くします。

2 公判段階

手続きの流れ

 起訴されると,被疑者であった人は,被告人として裁判を受けることになります。罪を犯したことを認めるような事件では,起訴されてから概ね1か月~2か月程度で判決が言い渡されます。
 他方で,無罪を主張する事件や,複雑な事件,裁判員裁判対象事件などでは,3か月以上かかったり,場合によっては年単位の時間がかかることもあります。

弁護人の活動

 起訴されたあとも身体拘束が続く場合,裁判所に保釈を請求し,依頼人を身体拘束から解放するための活動を行います。

 罪を認めている事件では,刑を軽くするための活動を行います。事件の証拠を検討し,また弁護人自身でも証拠を収集して,依頼人が重く処罰されるべきではないと裁判所を説得します。

 無罪を主張する事件では,捜査機関が集めた証拠を隅々まで検討し,また弁護人自身でも証拠を収集して,依頼人を無罪とするために必要な主張・立証を行います。
 証人の尋問や裁判官を説得するための弁論など,法廷における弁護人の活動には,高度に専門的な技術が必要です。法廷技術に習熟した弁護人が,依頼人の利益のために全力を尽くします。