警察から取調べに呼ばれたら

警察から取調べに呼ばれたら

この記事は弁護士諸橋仁智が執筆しています。
警察から取調べに呼ばれた場合のことについてのコラムです。

目次

1 強制ではなく任意

2 拒否できる

3 逮捕されることもある

4 黙秘

5 呼び出しに応じるメリット

6 弁護士に相談する

7 弁護費用

1 強制ではなく任意

取調べを受ける場合、逮捕されていなければその取調べは任意です。
しかし、「任意」といっても、、、
・強い口調での質問
・なかなか帰らせてくれない
・携帯で電話させてくれない
とても自由を制限されるでしょう。

2 拒否できる

警察からの呼び出しに対して、出頭を拒否することはできます。任意ですから当然です。
しかし、気の弱い人は「嫌です!」と断ることが難しいようです。
また、断っても、
「そんなこと言わないで頼むよ。」としつこくされる
「それじゃあ逮捕することになっちゃいますよ。」とおどされる
なかなか断りきれるものではありません。
ところで、
警察の呼び出しに対して、何の連絡もなしに出頭しないとしても、それがなんらかの犯罪に該当することはありません。

3 逮捕されることもある

その日に帰れると思って呼び出しに応じたら、逮捕されたというケースもあります。
警察「ちゃんと帰らせるから大丈夫だよ。」と言っていても逮捕されたケースもあります。
呼び出しに応じて逮捕されるケースは、居場所が警察に判明していない場合が多いです。
居場所が明らかなときに、逮捕されたケースはあまり見ません。

4 黙秘

呼び出しに応じた上で、取調べに黙秘するという対応もあります。
「黙秘」とは、供述を拒否することです。

5 呼び出しに応じるメリット

在宅(逮捕されない)の可能性が高まります。
また、逮捕(48時間)された後の勾留(20日間)されない可能性が高まります。
逮捕や勾留は、「逃亡のおそれ」が大きなファクターですから、呼び出しに応じることで逮捕や勾留されずらくなります。

6 弁護士に相談する

取調べに弁護士の立会いが認められることはなかなかありません。

しかし、弁護士が捜査機関と交渉をすることで

・出頭の日程調整を有利(先のばし、土日、近い警察署)にできる

・終わりの時間を約束する

・携帯電話を取り上げさせない

などのメリットが期待できます。

7 弁護費用

被疑者段階の弁護費用は33万円〜いただいています。

取調べの立会いは難しいですが、捜査機関との交渉は大きなメリットです。警察から呼び出しがあった場合、まずは当事務所に相談されることをおすすめします。

諸橋仁智

諸橋 仁智 弁護士

関西大学法科大学院修了
2015年弁護士登録

<趣味>

ボクシング

<座右の銘>

素振りを1本でも多くやったやつが勝つ

<一言>

クライアントを全力で守ります!行政(捜査機関含む)や大企業などが相手でもお任せください。あらゆる権力からあなたを防御します!刑事・民事共に「熱心弁護」の精神で取り組みます。